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Ah, but I was so much older then, I'm younger than that now.
吉松隆「タルカス」凄かった!〜新・音楽の未来遺産~New Classic Remix~ Vol.1 Rock & Bugaku
昨日は、息子とクラシックのコンサートに行ってきた。新・音楽の未来遺産~New Classic Remix~ Vol.1 Rock & Bugaku と題されたこの公演は、クラシックとはいえ監修の吉松隆氏が「JA道クラシック」とうそぶくように、これまでには例のないプログレとクラシックを融合させたELPの「タルカス」を含む世界初演が2曲というワクワク(ハラハラ?)ドキドキのプログラムだ。
1曲目は吉松氏の「アトム・ハーツ・クラブ組曲第1番」、ギターデュオ版を聴いたことがあったが、今日は弦楽合奏版。クラシックのコンサートということでさほど乗り気ではなかった息子も、ビートの効いたくすんだモノクロームのビートに、2階席から思わず身を乗り出す。第2楽章のはかないメロディでは思わず涙してしまった。
2曲目はドヴォルザークの弦楽四重奏曲「アメリカ」を何とピアノとオーケストラのために編曲したもの。ピアノとオケの会話から入り、なるほどこう来るか〜と感じ入る。交響曲第8番のファンファーレや有名な「新世界から」を連想させるオーケストレーションも見事なまでにまさにドヴォルザーク! 弱音器を付けたトランペットでドヴォルザークにとっての新世界"アメリカ"のジャズ、ブルースを連想させるくすぐりも粋だ。最終楽章がこれほど"汽車汽車シュッポシュッポ!"に聴こえたのも初めての経験。めちゃくちゃ楽しい!
休憩後、黛敏郎の「舞楽」。ソロヴァイオリンが紡ぐ細い細い糸が、篳篥を模すピッコロなど、雅楽器を追体験しながら悶え狂うオーケストラを妖しく絡めとっていく。多彩な響きが非常に美しくエモーショナルで、エロい曲だ。とにかくこの曲を生で聴けたことに感謝したい。録音ではこの細かいニュアンスはわからなかったと思う。
「舞楽」は故黛敏郎33歳時の作品、一方最終曲の「タルカス」はキース・エマーソン27歳といずれも才気みなぎり走る青春の音楽。幕間に吉松隆氏から、この企画で最初にこの2曲が決まっていたという紹介があった。掛け合い漫才のように吉松氏と口でも渡り合った指揮の藤岡幸夫さんの"もうみんなうずうずしてるから早く演りましょうよ"という一言で演奏が始まった。緊張みなぎる静寂の一瞬が破れると、あとは怒涛の20分間。凄かったとしかいいようがない。ラストのタメの部分で、オーケストラから全てのエネルギーを吸い出そうとするかのように、渾身の力を込めて棒を振り下ろすその一瞬に指揮者が発した喘ぎ声とも息ともつかぬ気魄が忘れられない。
藤岡氏はスポーティーでエネルギッシュ、何より韓流スターばりの美男でカッコ良かった。複雑を極めたスコアと乾坤一擲の棒に応えた東京フィルも素晴らしい。オーケストラの可能性って計り知れないなぁと改めて恐れ入った。
帰って来て改めて原曲の「タルカス」を聴いてみたら、吉松氏が分解・再構築してくれた結果を目の当たりにした後だけに、これまでピンと来なかったこの曲がわかるわかる! 面白いなぁ。
いや〜、まだ興奮が醒めない。
吉松さん、今度はキング・クリムゾンのリザードなんてどうでしょう?(^^
吉松隆氏公式ブログ:アメリカ〜BUGAKU〜タルカス
藤岡さんからメッセージ(藤岡幸夫オフィシャルファンサイト)
KEITH EMERSON BLOG - キース・エマーソン ブログ
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