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Ah, but I was so much older then, I'm younger than that now.
嵐の入学式
今日は息子の入学式。
雨というよりほとんど嵐のような風雨の中だったので、校門で親子撮影〜みたいなほのぼの風景の全く見られない珍しいイベント日となった。
2クラスで1学年68人という区立の中学で、男子はガクラン、女子は紺のセーラー。こじんまりとした古き良き時代をしのばせる学園風景だ。
「おっ! 似合ってる〜」と同じ小学校の女子に学ラン姿をいじられ、照れ笑いの息子。ココはひとつ「おまえもけっこう可愛いじゃん」くらい言い返してほしいところだが、ま、自分の中学時代を思い返してみろや、てなもんですな、ハハハ。
私のガンベルト
最近、よく物を忘れる。
一番よく忘れるのが携帯電話、これはしょっちゅうで、駅に向かう途中で気づいてもあきらめる。私の場合、コレはなくてもかろうじて困らない。
今日は朝一で取材、バッチリ携帯電話も持ったぜ! マスクとダテ眼鏡で花粉のガードも怠りなく、ガシガシと歩き始める。iPod touch の BGMはモーツァルトだ。駅の手前でちょうど K. 482 の最終楽章がかかる。う〜、憎いぜ touch! あとは、一番後ろの女性専用車輌さえ注意しておけば大丈夫だな、ふふふ... と自分の首尾の良さにほくそ笑みながら、小銭を... えっ、ない! ないよ、私のガンベルトがぁ〜
私がガンベルトと呼んでいるのは、これ、urban tool のヒップホルスターというのだが、私はここに鍵、お金、カード類、デジカメ(LX2)、シャープペン、名刺入れ、地図を何枚かと、日常出し入れするほぼすべてを入れている。コイツのイイところは、自転車に乗った時に邪魔にならないことだ(自転車に乗るときは携帯電話もtouchも入れてしまう)。今使っているのは二代目なのだが、ふだんからいつも持ち歩いている。それを今日は忘れてしまったわけだ。あぁ...
春休み中の息子に急いで電話して、途中まで持って来てもらい、何とか遅刻は免れたが、この集中力のなさにまた自己嫌悪だ。
ガンマンがガンベルト忘れるなんて、武士が刀を忘れるようなもんぜよ。
オレってイケてる?
ある大切な取材の朝、粗相のないようにと念入りに身支度をし過ぎたのか、時間が足りなくなってきた。急ぎ足で市ヶ谷への急な坂を駆け降り、朝のラッシュの有楽町線に飛び乗った。
ふぅ、なんとか間に合いそうだ、と足下の鞄から新聞を取り出そうとした瞬間、座席で居眠りをしていた女性が目覚め、ハッという表情で目の前のボクを見た。そう言えば、さっきからドア付近のお嬢さんともしきりに目が合う。若い頃ならともかく、50前のオッサンにねぇ、と思いながらも悪い気はしない。どころか、今日はちゃんとした格好をしてきたし、だんだん気持ちに余裕が出てきて、「オレって今日、けっこうイケてるのか?」なんて不遜なことまで考え始めた。そういえばさっき鏡を見た時、額があんまり目立たなかったよなぁ、なんてバカですなぁ。でも、いつになく若返った気分でルンルン(言わないわなコレ...)していたところ、地下鉄は四谷駅に近づいた。
と、さっきのドア付近のお嬢さんが、すごく思い詰めた風情でこちらに近づいてくるではないか、えぇ〜、どうしよう、何だろう、大胆やなぁ、「好きです」なんてまさかないわなぁ、なんて妄想ににやけた顔のボクに、彼女は言った。
「あのぉ、女性専用車なんですけど...」
ガ〜ン、そうだったのか、すべてが一瞬で腑に落ちた。あぁ〜、情けない〜
「ごめんなさい〜」と言いながら、急いで降りて、別の車輌に走った。
女性専用車の存在は知っていたが、朝夕のラッシュ時限定なので、自分の中で実感が全くなかったのだ。
それにしても、ちゃんと知らせてくれた彼女にはお礼を言いたい。それも、乗ってすぐではなくて、次の駅に着く寸前というタイミングでそっと教えてくれた優しさには感謝するばかりだ。
これ以来、電車に乗る時は、必要以上にキョロキョロと挙動不審になってしまうワタシである。


